江尻　一夫行政書士事務所

                              行政書士×ブログ運営×集客×マネタイズ②　〜デジタルな出会いの不思議〜
「初めまして」なのに、なぜか「お久しぶりです」と言いたくなる。
先週、ついにあの人気ブロガーの田中先生（仮名）とお会いした。彼のブログ「行政書士の日常と非日常」を3年間読み続けていたからだろうか。初対面なのに、まるで古くからの友人に再会したような不思議な感覚に包まれた。
「あ、例の許可申請で苦労された案件の方ですね！」
私がそう言うと、田中先生は目を丸くした。
「え？お会いしたことありましたっけ？」
「いえいえ、ブログで拝見していたんです。あの時の顧客対応、本当に素晴らしいと思いました」
そう、私は彼の仕事ぶりを知っている。顧客への真摯な対応、深夜まで続く書類作成の格闘記、時には失敗談まで。ブログを通じて、彼の人となりを3年間見続けてきたのだ。
デジタル時代の新しい「履歴書」
これからの時代、履歴書よりもブログの方が威力を発揮するかもしれない。
従来の履歴書には「○○年○○会社入社」「○○資格取得」といった事実しか書かれていない。だが、ブログには「なぜその選択をしたのか」「どんな想いで仕事に取り組んでいるのか」「失敗をどう乗り越えたのか」という、その人の本質が溢れている。
田中先生のブログを読んでいると、彼がどんな信念を持って仕事をしているか、どんな価値観で生きているかが手に取るように分かる。これは、どんな立派な履歴書にも書けない情報だ。
ブログが24時間働く営業マン
「先生のブログを読んで、ぜひお願いしたくて」
田中先生のもとには、そんな依頼が月に10件以上舞い込むという。ブログが勝手に営業活動をしてくれているのだ。
「記事を書くたびに、自分の分身が増えていく感じですね」田中先生は笑いながら言った。「夜中にも休日にも、ブログが私の代わりに働いてくれている」
確かに、彼のブログは単なる日記ではない。専門知識を分かりやすく解説し、実際の事例を交えながら読者の悩みを解決している。読者にとって価値のある情報を提供し続けることで、自然と信頼関係が築かれているのだ。
プロフィールページという隠れた武器
「でも、ブログだけでは伝えきれない部分もありますよね？」
私の質問に、田中先生は頷いた。
「そうなんです。だから『プロフィールページ』には力を入れています。学歴、職歴、資格、実績…基本的な情報はそこできちんと押さえる。ブログは人間性を、プロフィールページは信頼性を担保する役割ですね」
なるほど、両輪で回しているのか。ブログで親しみやすさと専門性を演出し、プロフィールページで確実な信頼を獲得する。これが令和時代の新しいブランディング手法なのかもしれない。