江尻　一夫行政書士事務所

行政書士とロジカルシンキング⑫
みんなが正しい思う法則の一つに因果関係がある。すべてのことには原因があると考えるのが論理思考の原点である。
つまり、原因が先で結果が後でなければならない。さらに、因果関係で注意しなければならないのは、隠れた「第三因子」の存在である。第三の因子とは、相関関係がある二つの要素に対して共通に作用する、全く別の因子のことである。
たとえば、やりがいのある仕事だと工夫するようになる。また、やりがいのある仕事だと楽しくなる。この場合の因果関係であるが、やりがいのある仕事が、第三の因子である。真の因果関係は工夫を増やしたから仕事が楽しくなるということなのである。
一つのことが起こるのに複数の原因がある。つまり、複数の原因中で最も重要な因果関係は何かと考えなければならない！
論理関係をチェックする方法には、次のようなものがある。
①論理の前提を疑う。
②情報や知識の出所をとことんつきつめる。
③正しいことを示す証拠を探し出す。（立証する）
④正しくないという証拠を見つけだす。（反証する）
⑤都合のよい解釈をしていないか。