行政書士とロジカルシンキング⑩
論理の三点セットは論点、根拠、主張であるが、正しくつながらなければ、論理が完遂しない。
どうしても、我々は我田引水のロジックになりがちだ!我田引水のロジックでは説得性にかけることは言うまでもない。最悪の場合は自分自身も判断を誤る。
論理ができあがったら、筋が通っているかを確認しなければならない。いわゆる「批判的思考」が必要となる。注意しなければならないのは完全無欠のロジックを作ろうとしないことである。
「批判的思考」で一番大切なことは、「なぜ?」と考えることである。「なぜ?」は根拠や理由をチェックするためには欠かせない。納得がいくまで、「なぜ?」と問いかけることが必要なのだ!
批判耐え得る根拠はできるだけ①事実でなければならならず、②皆が認めるものでなければならない。ただし、他人の意見を根拠する場合は、みんなが言っているからと言って正しいとは限らない場合もあるので注意しなければならない。
批判的思考にさらされる中、適切な根拠を示すということは骨の折れる作業である。そのため、「常識的には・・・・と考えるべき」「・・・と考えるのが、一般的だ」という一般論、「これは特別なケースだから、それは当てはまらない」という特殊論に逃ずに、根拠が適切であるか粘り強く考えることが必要だ!
江尻 一夫行政書士事務所
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