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行政書士とロジカルシンキング④

行政書士とロジカルシンキング④
論理的に考える上で重要なのは「論点」で
ある。どのように論点を設定するかによって導きだす結論が変わってくるからだ!
例えば「集客ができない」というのは単なる事実だ。これだけでは何を考えたらよいか分からないのである。論点ではない。
「どうすれば集客できるか?」ならば論点になる。つまり論点を設定しないとロジカルシンキングはできないことになる。
論点は「問い」で表すことが基本だ。論点を設定することを「問いを立てる」と言い直せばわかりやすいだろう。
具体的な話にはなるが、「なぜ集客できないか?」という原因を見出す論点を設定することも、「どうしたら集客できるか?」という解決方法を考える論点を設定することもできる。
ロジカルシンキングとは、論点が設定された後に、AならばB、BならばCと筋道を繋げていく方法であり、論点の設定の仕方は教えてはくれないのである。
「論点」にはいくつかのパターンがある。
①事実、知識などに関して~正しいか、誤りか
②便益、効用などに関して~損か、特か
③価値、倫理などに関して~善か、悪か
④感覚、心情などに関して~好きか、嫌いか
ビジネスの論点は①②が適しているのではないかと私は思う。
複雑な問題場合の論点の並べ方には次のようなパターンがある。
①問題は何か⇒原因は何か⇒どういう手が考えられるのか⇒何をすべきか(ビジネスでよく用いられるパターン)
②何を目指すか⇒どんな資源があるか⇒どのような可能性があるか⇒何をするか(解決策を一足飛び考えるパターン)
③何をしてきたか⇒何をしているのか⇒何ができるか⇒何をすべきか(時系列で考えるパターン)
④何が起こったか⇒それはなぜか⇒その意味は何か⇒どうすればよいのか(経験をもとに学習を引き出すパターン)
ただし、一つの論点設定にしなければならない言うまでもないだろう。たくさんの論点の同時設定を行うと混乱する。