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行政書士と税法20

行政書士と税法20
戦前の納税制度は、現在の申告納税制度と異なって、税務署長が税額を決定する「賦課課税制度」であった。
戦後になって「申告納税制度」が創設された。新憲法では「国民主権」になったため、「申告納税制度」が新たに創設されたのである。もちろん、GHQも「申告納税制度」を推奨したはずだ。
戦後の日本の税制度は、アメリカ人シャウプ、いわゆる「シャウプ勧告」によるところが大である。シャウプ税制により「青色申告申告制度」も創設された。
シャウプ税制ともいわれる戦後の日本の申告納税制度は日本に根付くまで大きな混乱を生じたという。
税申告するのに、日ごろから会計帳簿を記帳することなど戦後の日本人には理解できなかったのに違いない。なにしろ、戦前は税額は税務署長が決定していたのだから。
しかし、国民主権の新憲法になれば、税制度も大きく変わらざるを得ないのである。戦後の申告納税制度は戦前の賦課課税制度と比較して民主的で公正であると私は思いたいのだが果たしてどうだろうか?