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小説 行政書士デジタルアーミー第15話

小説 行政書士デジタルアーミー第15話

 事務所に戻って、室内に入るとムッとして暑い。身体から汗が吹き出した。クーラーを入れる。冷たい風が心地よい。

 ドンキMUGAのPCの電源をいれる。一人で5台のPCを使用している。衝動買いのためにいつのまにか増えてしまったのである。最近はドンキで買った激安のMUGAを使っている。結構業務に使える。行政書士業務くらいならMUGAで十分だと思う。リナックスPCも使用することが多い。

 メインPCは高性能のディスクトップであるが、最近動作が重い。気になっていたのであるが、そのままになっていた。意を決してハッキングされているかどうかの確認に取り掛かった。

 タスクマネージャーが表示されるので「詳細」タブをクリックし、「CPU」欄に表示されているCPU使用率を確認。特に問題はなかった。次に個人情報が漏洩していないかどうかの確認に取り掛かった。「Have I Been Pwned 」というオンラインツールを立ち上げた。HIBPは、メールアドレスや電話番号を打ち込むことで、既知のデータ漏えいに自分の個人情報が含まれていないかをチェックすることができる。特に問題はなかった。

 winndows defenderでウィルスを確認したが問題はなかった。どうやら思い過ごしのようだ。でも何か気になる。名うてのハッカーなら簡単に確認できるはずもないからだ。

 ハッキングやマルウェア調査の専門業者では、「フォレンジック」という特殊技術を活用して、情報流出の有無といった被害実態を適切に調査することが可能である。

「ひょっとしたら、PCではなくてiphoneがハッキングされているのかもしれない。だとしたら・・・」そんな思いが悟の心の中に湧き上がった。


2022/7/3