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小説 行政書士デジタルアーミー第12話

小説 行政書士デジタルアーミー第12話

 悟は、サイバーセキュリテイについての自分の意見のドラフトを書き始めた。サイバーセキュリテイに関する自分の考えを整理するためである。

1・急速なデジタル化を前に、無防備なIoT機器
 (1)今後、IoTで多くのモノのネットワーク化がより現実的になると、データの改ざんが、企業ひいては社会に致命的な問題を引き起こす可
   能性も容易に想像できる。

2・国の安全保障や経済を揺るがしかねない
 (1)サイバー攻撃は、いまや、1個人や1組織の被害にとどまらない脅威となっている。
 (2)今後も、DXとサイバーセキュリティの両立を目指した政策運営が必要である。
 (3)「ランサムウェア」の脅威が、日本企業にとってまったく人ごとではなく、現実的な課題であると強調する。
    また、たとえ1社への攻撃でも、国の経済や安全保障への大きな打撃にもつながり得る。

3・日本も、より踏み込んだ対策を検討する時期に
 (1)日本では、攻撃を受けた側を一律に被害者として扱ってきたが、それを改め、サイバー攻撃への対策をしなかった
   ことに対する責任を問うべき。
 (2)国益にもかかわる深刻な課題だとして、より実践的な対策の重要性を指摘する。
 (3)サイバーセキュリティ分野の重要性を、もっと広く国民が認識する必要性

4・人材育成に力を注げ
 (1)AIやプログラミングに関する専門人材育成の必要性。
 (2)サイバーセキュリティを担う人材もこれからは一層重要になってくるはず。
 「こんな感じかな。」悟はキィーボードを叩く手を止めた。 サイバーセキュリティについてあまり詳しくない支部長との話
 し合いならこれくらいで十分な気がしないでもない。
「ひょっとしたら、サイバーセキュリテイ相談員になってくれという話がでる可能性があるな。行政書士会お得意の。」悟は心の中で呟いた。

2022/6/30