小説 行政書士デジタルアーミー第11話
https://youtu.be/e9QVtkbiIws
ヴァネッサと渋谷で別れ、悟は、日比谷線で港区にある事務所に向かった。
「ヴァネッサの言っていることは、現実離れしている。」座席に腰おろすと、悟は呟いた。胸ポケットからiphoneを取り出しブラウザを立ち上げた。ウクライナのIT軍のyoutube動画を見る。こんなことが現実の世界で起こっているとは思われなかった。
事務所に戻ると、裁判所からの封書があるので受け取りにきてほしいとの不在通知があった。郵便局の不在通知によれば、「審判書」らしい。仕事が山積みだった。審判書は法定後見人に選任された旨の家庭裁判所からの審判書だろう。
PCを立ち上げ、メールを開くと支部長からのメールがあった。
デジタル庁からの依頼について話をしたいという。
どんな展開になるかわからないが、おそらく、サイバーセキュリティについても関与することになるのだろうか?法定後見人の件も支部長から電話が突然あって承諾することを余儀なくされた経緯がある。嫌な予感がする。
「サイバーセキュリテイ?俺にそんなことができるわけがないだろうが。仕事を押し付けやがって。」悟は支部長からのメール文を読みながら不満げに呟いた。
悟は、Google立ち上げ「サイバーセキュリティ」と打ち込んだ。
江尻 一夫行政書士事務所
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