小説 行政書士デジタルアーミー第8話
約束時間の20分前に渋谷に到着。待ち合わせは道玄坂にあるレストラン。約束の時間には到着できるはずだった。
入口が分かりにくいが、地下にある店は結構広い。靴を脱ぐスタイルの店だった。
ヴァネッサは店で待っていた。店のスタッフ案内されて個室に入った。個室完備の店らしい。
「近くにコンサートホールもあるんですね。」悟は席に腰降ろすと言った。
「オーチャードホールですね。」ヴァネッサは話を合わせた。
初めて会った時は気が付かなかったのだが、ヴァネッサは碧眼金髪の素晴らしい美人だった。身長も1メートル80センチくらいあるだろうか。
「鈴木さん。背が高いですね。それにハンサムだし。あ、それにオシャレだし。ロシア男性とは全く違う。ロシアの男性はオシャレ気が全くないんです。日本人男性は可愛い感じで好感が持てます。私、日本の男性と結婚したいと思っているんです。」どうやら、ヴァネッサは悟を気に入ってくれたらしい。
ヴァネッサは海鮮料理のレモン鍋を注文。
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「ヴァネッサさん、お話って何でしょうか?」悟はテーブルの上に置かれている炭酸水を一口飲むと言った。
「ウクライナのIT軍についてあまりご説明しなかったので、改めてご説明をして鈴木さんの誤解を解きたいと思ったのです。」ヴァネッサは話を切り出した。
「また、その話ですか。IT軍なんて全く興味がないし、僕にとっては現実離れしたことなんです。」悟はうんざりしたような顔をして言った。
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