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小説 行政書士デジタルアーミー第7話

小説 行政書士デジタルアーミー第7話
 漠然とではあるが、悟は身の回りで何かが大きく変化しつつあるのを感じていた。

 HPがおかしい。ハッキングされたのかもしれなかった。単なる接続不良であるかもしれないが。

 自意識過剰かも知れないが、自分のSNS上の発言が、社会に大きな影響を与えていると最近感じるようになった。

 デジタル庁、行政書士、デジタルアーミー、IT軍、義勇軍、ヴァネッサ、そんな言葉が悟の脳裏でグルグル回っていた。なにか、悟の心の中で変わり始めていた。

 と、悟のiphoneが鳴った。佐藤裕子からの電話だった。
「佐藤裕子です。また会っていただけますか?どうやら、あなたに説明不足だったようです。ところで、鈴木さん。変なことをお聞きいたしますが、身の回りで何か変なことが生じませんでしたか。」佐藤裕子は心配げに言った。

「HPがハッキングされたような気がします。何かおかしいような気がします。」悟は不安げに言った。

「HPがハッキングされた?」佐藤裕子はオウム返しに言った。

「アーミー現象ですね。あなたの見回りで起こっていることは。」佐藤裕子は冷静な口調で言った。佐藤裕子は心理学の知識があるのかもしれなかつた。

「アーミー現象?」悟は咄嗟に言った。
「共感で連携することです。自分の生まれ育った国よりもアーミーというアイデンティティーへの帰属意識が強くなるような現象です。やっぱり。」佐藤裕子は確信しように言った。。

2022/6/25