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202X年 ある日の行政書士 第14話

202X年 ある日の行政書士 第14話

仕事を終え、オルガと連れ立って仙台駅前の洒落たフランス料理店に向かった。

 しばらく歩いて、フランス料理店に到着。オルガと隆は常連だった。レストランは仙台地下鉄の入口に近いローケーションでなので便利である。

 店には臨場感のあるオープンキッチン席もあるが、二人は個室を選んだ。静謐さが漂うプライベートな空間なので、ワンランク上の特別感を味わうことができるのである。

コースメニューを選択。しばらくすると、オードブルの前菜が運ばれてきた。

「最近、支部とは疎遠になったわ。」オルガは前菜にフォークをやりながら。

「支部長が変わってから、支部には全く興味がなくなった。」隆はワインのメニューを見ながら言った。

ワインはメイン料理に合わせて、白ワインを選んで注文。隆はワインについては全く音痴。オルガに確認したことは言うまでもない。

「支部長って公明党のなのよ。」オルガは隆の興味を引くように言った。

「あ そうなの。公明党か。感じとしては共産党かなと思っていたけど。」隆はウェイターが丁寧な仕草でテーブルの上に置いて
いったワイングラスに手をやった。

「隆は自民党員だからね。」オルガは隆をからかうようにに言った。

「弁護士には共産党系が多いね。共産党系行政書士が結構いるな。僕は、共産党系は嫌だね。」隆は飲みかけのワイングラスを
テーブルの上に置いた。

2022/2/23