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202X年 ある日の行政書士 第13話

202X年 ある日に行政書士 第13話

「動画で遺言を残し、相続人の感情に訴えれば無益な争いを避けることができるかもしれません。」隆は提案した。

「動画で遺言?」老紳士は、目を見開いて隆の顔を見ながら、言った。

「あ もちろん、法律的には有効でありませんが。」隆は先回りして言った。

「法律的に有効ではない?」老紳士は少し残念そうな顔した。

「ただし、ブロックチェーンというIT技術を使えば、公正証書と同等の公信力があります。公正証書は公証役場が保存してくれますが、ブロックチェーン上に動画遺言を保存する方法です。ブロックチェーン上に保存すれば改竄は不可能になります。」隆はわかりやすく説明した。

「ブロックチェーン、本当に改竄することはできないのですか?」老紳士は確認するように言った。」

「ブロックチェーンはビットコインに使用されているIT技術と同様の技術なんです。」隆は老紳士を納得させるように言った。

「仮想通貨に使用されている技術ならば安心ですね。」老紳士は納得したようにうなづいた。

「是非、ブロックチェーンで動画遺言をお願いしたい。紙遺言よりも動画遺言のほうが、兄弟間の相続争いはやめてくれという私の気持ちがリアルに伝わるかもしれません。」老紳士は自分に言い聞かせるように言った。

「動画遺言は簡単につくれるのですか?」老紳士は確認するように言った。

「心配しないでください。スマホで簡単に作れます。」隆は老紳士に自信ありげにいった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000040956.html

2022/2/22