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202X年ある日の行政書士 第10話

202X年 ある日の行政書士第10話

「オルガ 凄いね。僕の事務所とは全く違う。」隆はオルガの事務所内を見回し、開口一番言った。

「そうでもないわ。今度、東京に進出する予定なの。」オルガは事もなげに言った。ロボットが隆の好きなモカコーヒーを運んできた。

「へぇ〜 一人でやっているんだね。」隆はコーヒーを一口飲むと言った。

「ロボットがいれば十分よ。仕事は全てクラウドだし。」オルガは笑みを浮かべた。

「ところで、年商いくらなの。」空のコーヒーカップをロボットの運搬台の上に置くと言った。

「1億くらいかな。」オルガは事もなげに言った。

「それで、東京に進出するんだ。」隆は言葉を継いだ。

「東京は支店よ。私は仙台で仕事をする。」オルガは全面ガラスの窓から仙台中心部の風景を見ながら、きっぱりした口調で言った。

 仙台市都心部は、青葉区南東部を中心に、宮城野区南西部、若林区北西部にまたがって広がる。オルガの眼前には、広瀬通りを中心とした仙台の中心部が広がっていた。

「お客様です。」オルガのスマホからメッセージが聞こえた。

2022/2/19