202X年ある日の行政書士 第8話
「アメリカでは」既に、e-遺書法(統一電子遺書法)が制定されて、フロリダ州では、認定保管者が保管したデジタル遺言であれば実際の相続で有効とされている。」3DオルガはメタバースPCの画面を見ながら驚いたように言った。
「あ 既に作成したデジタル遺書を変更することができるんだね。」
隆は、メタバースPCに表示されたデジタル遺書のを条文を読みながら言った。
「音声遺言はできないと書いてある。」隆は付け加えた。
「やっぱり、音声遺言は駄目か。」オルガは残念そうに言った。
「日本でも財産目録のデジタル化は2019の改正により認められている。」隆が言葉を継いだ。
「そうすると、客には財産目録のデジタル化ついては可能ですという回答になるわね。」さすがにオルガは頭の回転が早い。
「そんなところだね。」隆はオルガの言葉にうなづいた。
「エンディングノートに音声遺言ファイルを保存してあるUSBを
つけるといいかも。法的には有効ではないけど。」隆は思いつたように言った。
「デジテル遺言の客ってどんな人?」隆は不思議そうな顔をして言った。
「70歳くらいの老紳士」オルガは思い出したように言った。
「老紳士か。」隆は呟いた。
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