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行政書士と電子文書管理⑥

行政書士と電子文書管理⑥
文書の作者、作成月日などの文書のコンテキストは正しいことが証明されなければならない。

文書のコンテキストを証明する手段として、①書面に押印②直筆で署名 ③文書の劣化状況などの物理的状況などの方法により行われてきた。

電子文書の場合は、文書のコンテキストはコード化される。このコード化された文書のコンテキストは正確かつ安全に保存されなければならない。

電子文書の場合、文書のコンテキストは電子署名、タイムスタンプによって証明される。電子署名は電子文書のバイナリー(0と1表現されたもの)が秘密鍵によって暗号化されて表現されるので、見た目は同じでもバイナリーが異なっている場合がある。その場合、電子署名の正確性を証明できなくなるという不都合が生じるのである。

電子署名のバイナリーが異なる場合としては
①ファイル形式の変換時
②電子文書の一時修正時
③システム更改時
である。つまり、電子文書の場合は、文書のコンテキストが証明されない場合があるということである。もっとわかりやすく言えば電子署名が無効になってしまうのである。


2021/11/20