法律コンビニ!街の法律家として皆様のお役に立ちたい。

行政書士と登記22

乙区の利用権が登記されることはあまりない。利用権には次のものがある。
○物権(不動産を直接支配できる強い権利)
 ①地上権、地役権、永小作権、採石権
○債権(債務者に履行を請求することしかできない。)
 賃借権

1・賃借権が設定されている場合
  賃借権を登記する場合には、①賃料②存続期間③敷金
  ④譲渡または転貸を許す旨の定めが登記されなければならな
  い。
○借地借家法による定期借地権
 契約更新がない。3つの種類がある。
 ①一般定期借地権
  存続期間は50年以上でなければならない。存続期間終了時
  に借地を更地にして返還する。
 ②建物譲渡特約付き借地権
  30年以上の借地契約満了時に、借地上の建物を相当の対価
  で地主に売却する特約付き借地権
 ③事業用定期借地権
  事業用の建物の所有を目的とする借地権で、契約損族期間を
  10年以上30年未満とすることができる。
  *定期借家権というものもある。

2・地上権や区分地上権が設定された場合
 ○地上権とは
  建物などの工作物を所有するために、他人の土地を使用する
  ことができる権利
  ・土地の所有者に対し地上権を登記するように請求できる。
  ・地上権を譲渡したり、転貸することもできる。
  ・地代、地代の存続期間、地代の支払い時期が登記される。
 ○借地権と地上権の違い
  借地権は建物の所有を目的する権利である賃借権や地上権
  を総称したもので、借家借地法で使用される用語

 ○区分地上権とは
  地下または空間の上下の範囲を定めそこだけに効力が及ぶ権
  利、高架鉄道、地下街、地下駐車場を作るときに利用される
  権利、賃借権は土地の一部に設定することはできない。

3・地役権が設定されている場合
 ○地役権とは
  契約で定めた目的に従って他人の土地(承益地)を自分の土
  地(要益地)ために提供してもらう権利。代表的なものに通
  行地役権がある。 
 ○地役権は承益地と要益地双方に登記される。登記の際、地役
  権が設定される場所を特定するための「地役権図面」が提供
  される。
 これで、登記は終了となるが、おまけとして、司法書士にお叱
 りを受けるかもしれないが「自分で登記する」をつけ加えた
 い。

2021/6/13