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行政書士と簿記⑮

行政書士と簿記⑮
簿記のゴールは決算(貸借対照表及び損益見積の作成)であるが、その直前まで辿りついた。

残る仕訳は、仮払いと経費である。
仮払いであるが
出張するとき旅費の概算払い受けるが、この概算払いが仮払いである。仮払いしたときの勘定項目は「仮払金)(資産)であるが
仮払いが旅費の場合は、勘定項目が「旅行交通費」(費用)に細分化されるルールになっている。

例 出張の際、旅費の概算額30,000円を現金で手渡した。

 借方項目   金額       貸方項目  金額
 仮払金   30,000円    現金  30,000円
  ↓                 ↓
資産の増加            資産の減少

例 出張から戻り、概算額30,000円のうち25,000円
  を旅費交通費として使ったと報告を受け、残額の5,000
  円は現金で受け取った。
          費用の増加  
 借方項目   金額 ↑     貸方項目   金額
 旅行交通費  25,000円 仮払金   30,000円
 現金      5,000円  ↓
                資産減少
           ↓
         資産の増加

次に仮受金であるが、内容不明の入金があった場合は、一時的に
「仮受金」(負債)で処理する。
例 普通預金口座に、内容不明の10、000円の入金があった。

借方項目   金額      貸方項目   金額
普通預金  10,000円  仮受金   10,000円
  ↓              ↓
資産の増加           負債の増加

例 仮受金は、売掛金10、000円を回収したものであること
  がわかった。

借方項目   金額      貸方項目   金額
仮受金   10,000円  売掛金   10,000円
 ↓                     ↓ ↓
負債の減少                 資産の減少

2021/5/13