ITオンチでは行政書士は務まらない②
日経新聞によれば、行政書士業務の93.1%は人工知能にとって代わられるという。
問題はこの93.1%の根拠が明瞭でないことである。何に対する割合なのかよくわからない。①行政書士の1万種あるといわれる業務の種別に対して、その93.1%という意味なのか?②行政書士の93.1%が廃業するということなのか?③行政書士業務の範囲はどう定義したのか?疑問はつきない。
どうやら、93.1%という数字の根拠は野村総合研究所とオックスフォード大学との共同研究にあるらしい。
研究結果のよれば、10~20年後に日本の労働人口の49%が就業している業務のロボットとAIによる代替可能性の推定値らしい。
結局のところ、この代替可能性というのは、業務範囲は関係なくて、AIやロボット等によってその職業をまるごと代替できるぐらいに技術が発展する可能性のことらしい。
私見になるが、93・1%という数字の信憑性はどうも怪しい感じがする。士業業務に対しての研究ではないからである。研究論文によれば、行政書士わずか33名に対しての調査結果らしいので信頼性にも疑問残ることは否めない。
江尻 一夫行政書士事務所
福島県いわき市常磐水野谷町千代鶴68
TEL: 0246-43-4862
Copyright © 江尻 一夫行政書士事務所, All Rights Reserved.