弁護士⑧(弁護士の働き方)
弁護士は労働者ではなく、独立開業を目的した職業であることは確かだ。
数百人規模の大手弁護士事務所を例にとると最初の数年間はアソシエトと呼ばれる一般企業と同様な正社員扱いとなり、パートナーの下働きや国選弁護人として修業する。
やがてパートナーに昇格すると、基本的には自力で報酬を稼ぐことが求められるようになり、実務に加えて、クライアント獲得などの営業活動もこなさなければならない立場となる。
給与については、アソシエイトは固定給、パートナーは成果報酬形式である。
ただ、一般企業のように失敗しなければ昇格できるわけではないのである。アソシエイトからパートナーになるには継続的な成果が求められる。場合によっては退職を促されることもある。またパートナーは、常に成果のある仕事をすること求められる。弁護士も結構厳しいのである。
中小法律事務所になるとイソ弁やノキ弁として下積みの経験をして実務を学ぶのが一般的である。
大手事務所で働く弁護士はブル弁と呼ばれている。中小事務所の弁護士は、街の行政書士ならず「マチ弁(街の弁護士)」と呼ばれる。
大手の弁護士事務所、中小規模の法律事務所、一般企業など働く場所により、弁護士の給料は大きく異なる。意外にも弁護士の働き方は徒弟制度的と言ってもよいだろう。
私は弁護士のような前近代的な徒弟制度的働き方をしたいとは思わない。
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