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裁判所から呼出状がきた②

裁判所から呼出状がきた②
母親の実家に行き、遺産分割協議書を探した。幸い、被相続人が祖父の遺産分割協議書が見つかった。神の加護だった。

遺産分割協議書を見て驚いた。被相続人の財産を母の妹に全部相続させるとあった。母の妹は存命なので訴訟地である祖父名義入会地を相続させることができる。

つまり、母親の妹が入会地を相続できるのだ。わかりやすく言えば、母親の妹が入会地を相続すれば、自動的に私を始め弁護士に相続人にされてしまった遺族が相続人でなくなるのだ。

もっと、わかりやすく言えば、私は相続人ではなくなる。すなわち被告でなくなるのだ。当然、他の相続人にされてしまった他の遺族33名も被告でなくなる。

これは、訴状に書いてある被告が被告でなくなるわけであるから
裁判などできようもない。

早速、知り合いの司法書士事務所に祖父の遺産分割書を持ち込んで登記依頼。

「これは、簡単に登記できますよ。1週間もあれば十分です。しかし、よくできてるなこの遺産分割協議書」知り合いの司法書士は遺産分割協議書のページを捲りながら感心したように言った。

2020/10/29