終活と行政書士25(合葬墓)
合葬墓(合祀墓)とは、複数の人の遺骨を同じ土中に埋葬するかたちのお墓のことを言う。つまり、埋葬地を共有し礼拝の対象となる石塔も共有する事である。埋葬地も石塔も共有したものを合葬墓と言う。
最近では、全国的に墓を継承することが困難になってきている。つまり、死後の供養をしてくれる人がいない墓が増えているのである。
合葬墓なら
①寺院が永代供養してくれる。
②共有礼拝の石塔があるので、継承者がいなくても、知人、恋人など、生前親しくしていた方がお参りすることが出来る。
③価格が安く済む。(数万円~20万円)
もちろん、合葬墓には問題もある。
①他人と一緒に埋葬されることに対する抵抗感。
②合葬後、遺骨を返してもらうことができない。
私見になるが、これから合葬墓は増加の一方を辿ることは確実だ。合葬墓の増加は、戦後日本の家制度の崩壊を象徴している。そして、それは、日本社会崩壊への道を示しているのではないだろうか?
江尻 一夫行政書士事務所
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