法律コンビニ!街の法律家として皆様のお役に立ちたい。

天才行政書士VS弁護士第18話

天才行政書士VS弁護士第18話
「今日は、困りごとがあって来たの。」相川 奈美はソファーに腰を降ろすなり言った。
「困りごと?」江尻はそう言うと心地よいソファーから腰上をげた。ご自慢のコーヒーを入れるためである。来客にコーヒーを入れるのが江尻のルーティンだった。
「チョコレートのような味ね。コク深く風味が豊か。しつこくないスパイシーさもある。1度飲んだら忘れられない味ね。」相川 奈美はコーヒーを一口飲むと言った。
「コーヒーはブラックアイボリーだよ。ところで、困りごとって何?」江尻はコーヒーカップに口をやった。
「不倫。」相川 奈美は思い切ったように言った。
「君が不倫したの?」江尻はコーヒーカップをテーブルの上に置いた。
「夫よ。1回目は、別れたんだけど、同じ人と2回目。もういいかげんにしてという感じ。」相川 奈美は語気を強めた。
「へ~ 同じ人と2回目なんてあるの。」江尻は、少し驚いたように言った。
「相手の女よ。問題は。色キチガイかもしれない。」相川 奈美は顔をしかめた。
「ネットにあるよ。示談書記載例。僕が作るまでもない。」
http://xn--rov691bezm.net/furin.html 江尻は紙のURLを書いて手渡した。
「有難う。ところで、裁判どうなったの?」相川 奈美は話題を変えた。
「訴状は、届いてないが、答弁書はもう出来ている。facebookに上げている記事をまとめると答弁書になる。は。は。」江尻は、すこしおどけたように言った。
「なるほど、facebookの記事を答弁書変わりにするってことね。面白い。私も協力する。新聞に書くわ。」相川は笑みを浮かべた。

2020/8/10