天才行政書士VS弁護士第15話
「facebook読んでいるわ。天才行政書士なんて、面白い。は。は。」相川 奈美の笑い声がスマホから聞こえてきた。
「最近、バードウォツチングしている?」江尻は話題を変えた。
「スズメ、シジュウカラ、メジロ、キジバトなど1種類ずつじっくりと観察すると、どんな体の色をしていて、どんな声で鳴くか、何を食べるか、どうやって飛ぶかなどいろいろな発見がある。」相川 奈美を嬉しそうに話し始めた。
「夏はツバメとオオルリだね。」江尻は話を合わせた。
相川 奈美とのバードウオッチング話がはずむ。江尻は相川 奈美とは「野鳥愛好会」の仲間なのである。相川 奈美については、地元新聞記者であることしか知らない。私のfacebookの友達でもある。
「問題の土地って、バードウォツチングの山だよね。」相川 奈美は確認するように言った
「そうだよ。」江尻は事もなげに言った。
「弁護士の言い分が認められれば、バードウォツチングできなくなる。どうするの?」相川 奈美は心配そうに言った。
「どうするのって、訴状が来ていないので・・ 答弁書、準備書面、陳述書を淡々と書くだけだよ。」江尻は落ち着いた口調で言った。
「弁護士って馬鹿だよね。問題の土地に農業用水を供給する堤があることを知らないのかしら。」相川 奈美は、少し批判げな口調で言った。
「君の言うとおり、農業用水用の堤があるから間違いなく「入会地」だよ」江尻はきっぱりと言った。
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