天才行政書士VS弁護士第12話
少し、動きがあった。いわき開発の社長がプライバシーを侵害された親族と接触したいう情報があった。
情報をもたらした親族の話では、いわき開発の社長とプライバシーを侵害された親族は、中学校の同級生だったらしい。
おそらく、いわき開発の社長は相手方に詫びを入れたのだろう。
プライバシー侵害は、民法に定める「不法行為」に当たり、損害賠償を請求できるが、示談したのかどうかはわからない。
弁護士法人が訴訟を始めるに当たり、問題解決を助言したのかもしれない。
このままいけば、私が仕掛けた大きな罠に獲物がかかりそうな気配ではある。
「大きな罠か。弁護士法人は気づいているだろうか?」江尻は
ふと思った。
一歩一歩私の目論見は成就に向かっているような気がした。
江尻は、iphone取り出して電話アプリを立ち上げ発信ボタンを押した。
「ル ル ル」電話の呼び出し音が江尻の耳で鳴っていた。
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