天才行政書士VS弁護士第2話
早速、弁護士事務所に電話。
「お宅の事務所から文書で連絡あったいわき市常磐にある土地の件についてですが。」話を切り出した。
「どちら様ですか。」慌てたような男の声が電話口から聞こえた。
「江尻 一夫」ですが。
しばらくして
「あ、その件についてはですね。相続人が34人にもなってしまったので、裁判で解決しようと思って・・」男は馬鹿なことを言った。
「あんた、弁護士なの。34人の分割協議なんて簡単ですよ。近くに住んでいる人ばかりだし。幸い外国に住んでいる人もいないし。斎藤弁護士をお願いします。」
「事務員です。」男は言った。
「やっぱり。なんか、おかしいと思った。斎藤弁護士につないで。」文書に記載してある弁護士印を押してある最後の弁護士の名前を言った。文書を作成したのは、内容から言って新米の斎藤弁護士であると思ったからである。
2~3分して
「斎藤です。」
「あんた、入会地に対して分割請求できると思っているの?」
「勝算はあります。」弁護士が自信なさげに言った。
「相続相関図を送って来たことから考えて、相続財産だと
思っているの?」
「・・・・・」斎藤弁護士は無言だった。
江尻 一夫行政書士事務所
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