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何故、社会保険の電子申請は普及しなかったのか。

何故、社会保険の電子申請は普及しなかったのか?
実は、egovを使用した社会保険の電子申請は数年前からできるようになっていた。
しかし、電子申請の普及率は、わずか9%だった。
つまり、社会保険申請窓口に2時間以上も社会保険労務士が並んで申請を行っていたのである。なんという非効率なことをやっていたのだろう。
電子申請すれば、おそらく、効率的に社会保険の申請ができたはずだ。そうなれば、労働生産性が向上したはずだ。
非効率な社会保険申請に業を煮やした厚労省が電子申請を義務づけたのである。
しかし、社会保険の電子申請の義務づけは資本金1億円以上大会社にのみ適用になるので、おそらく、今後も社会保険の申請は従来の紙ベースが主流になるだろう。
社会保険の電子申請が進まなかった背景には、egovの使い勝手が悪かったからである。
egovから直接電子申請するのではなく、egovの電子申請システムのAPIを利用した汎用ソフトによる電子申請も検討されるべきだ。
我々、行政書士は電子申請にあたったては、社会保険の電子申請の例を他山の石とすべきだ。

2020/3/26