小説 田舎行政書士 BCP策定第17話
「目的に着きました。目的地は左側です。」江尻は車を止めた。左側を見るとセブンイレブンだった。
「あれ、バグったかな。」iphoneに表示されている写真を見ると、伊藤弁護士事務所の看板がセブンイレブンの2階にあった。
セブンイレブンの裏の階段で2階に上がって、伊藤弁護士事務所に入った。
「伊藤社会保険労務士に用事があって来ました。」女子事務員に名刺を渡すと待合室で待たされた。事務所はセブンイレブンの2階にあるとは思えないほど瀟洒な造りである。
しばらくして、長身の男がやって来て、江尻に名刺を渡した。伊藤弁護士だった。
江尻は伊藤弁護士を公証役場で見かけたことがあった。
「行政書士の江尻と申します。」江尻は名刺を弁護士に渡した。
「行政書士さんですか。こちらにどうぞ。」弁護士は名刺をチラリとみると、江尻を自分の執務室に招き入れた。
「どうぞ。」弁護士に勧められてて豪華なソファーに腰を降した。
「江尻さんならご存じあげておりますよ。ネットで江尻さんのHPはよく見かけますよ。離婚やっていらっしゃるんですか。江尻さんはライバルです。は。は。」伊藤弁護士は冗談を言った。
「今日は、伊藤社会保険労務士に用事があって・・」江尻は弁護士に用事を告げた。
「娘の和子は、顧問先に出向いているんですが・・ しばらくお待ちください。」弁護士は申し訳なさそう言った。
「娘の和子は弁護士を目指していたんですが・・」弁護士は世間話を始めた。
ドアのノックの音があった後、若い可愛い女の子が弁護士執務室に入って来た。
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