小説 田舎行政書士 BCP策定第10話
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「神はサイコロ振らないか。」渡辺教授は江尻の顔をじっと見ながら言った。
「神はサイコロを振らない?」江尻は不思議そうな顔をしてオウム返しに言った。
「つまり、神のやることは、神の意志があって全て必然性があると言うことだよ。その結果が今回のコロナだよということだよ。僕もそんな気がする。」渡辺教授は自分に言い聞かせるように言った。
「医者の君が、宗教家だとは思わなかったよ。」江尻は驚きの表情を見せた。
「勿論、僕はそんな宗教的な男ではないよ。人間は傲慢になり過ぎた。つまり、科学的に考えて、人間は遺伝子組み換え、農薬、原子力、ありとあらゆる反地球的な反ナチュラルなものを開発し、それでお金をガツガツ稼いで、だんだんその領域が神の領域に近づいていく。最近、大地震、巨大台風、ハリケーンコロナいろいろあるが、神は我々に警告しているのではないか。」渡辺教授は静かに話し続けた。
「それで?」江尻は言葉を継いだ。
「それで、我々は今後どうしたらいいのか?コロナをどう予防したらいいのか。まず、人混みをさける。これ絶対だよ。これ以外にない。つまり、移動しない。家にいる。田舎にいる。田舎は空気が美味しい。野菜もつくれる。次に手洗いこれがいいらしい。コロナの予防は風邪の予防と一緒だ。僕の医者仲間がみんな言っている。」渡辺教授は熱弁を振るい始めた。
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