行政書士が解説する相続トラブル回避
相続めぐるトラブルは多い。相続トラブル回避する方法を以下に示す。
①遺言書を作成する。
一番オーソドックスな方法であるが、自筆証書遺言は問題が結構多い。自筆証書遺言が法的に有効となるためには、「全文を自書する」「日付を記載する」「氏名を記載する」「押印する」など、いくつかの要件をすべて満たさなくてはならないが、すべて要件を満たして書くことはなかなか難しい。
加えて、自筆証書遺言では「財産の特定が甘い」というのもよくある。特に不動産の場合に「南側の土地」など、非常に曖昧な記載がされていることもあり、それでは法務局で相続人への名義変更(相続登記)をしようとした時に申請が通らない。
公正証書遺言にすることをおすすめしたい。
②家族会議
親の側が子供たちへの日頃からの感謝の気持ちをしっかり述べておくことです。兄弟の間の感情的な不満は、「兄弟の方が自分より優遇されていた」などの気持ちに基づくものが多いため、親が各相続人のことをしっかり考えているということを明確にすることが大切なのだ。
③見込まれる相続財産の内容を明確にする。
自分が死亡した際にどのくらいの相続財産が見込まれるのかということを親が書面を使って子供に説明しておかなくてはならない。「兄弟による親の財産の使い込み」などの疑惑が生じないようにするためにも、ある時点での資産額を正しく把握することは大切だ。
④財産をどのように分けてほしいかを伝える。
親自身の希望する分け方を具体的に子供達に伝えておく。
⑤家族会議の内容を書面化する
個人的には、これが一番よい方法ではないだろうか。②③④とも関連する。
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