法律コンビニ!街の法律家として皆様のお役に立ちたい。

丁種封印はかなり使える

丁種封印はかなりつかえる
https://active-gyoseisyosi.com/touroku/20180309/
行政書士のT種封印業務とは、行政書士が車の所有者のところに出張し、ナンバーの交換をした際の封印ができるという業務である。
これまでの、運輸局に車を持ち込んで、行政書士が運輸局から再委託を受けて封印業務を行う甲種封印とは全く使い勝手が異なる。
勿論、車所有者にとっても行政書士のT種封印は大変便利な制度である。
サラリーマンが車のナンバーを交換する場合、自らが会社を休んで車を運輸局に持ち込む、行政書士に愛車を運転させ運輸局に持ち込んでナンバー交換するしかなかった。
T種封印なら、自宅に行政書士に出張して貰ってナンバー交換ができる。
私は、最近、T種封印業務を行ったことがある。
カーオークション業者からの依頼である。具体的には、大阪在住の車のオーナーから車をカーオークションでカーオークション会社が購入し、いわき市在住の人にローンで販売するという内容であった。
この場合の手続きは
①大阪の車のオーナーからカーオークション会社が車の所有権を譲渡して貰う。⇒譲渡証明書が必要
②行政書士が車の購入者の居住地を管轄する運輸局に出向き車の移転登録する。⇒車の元オーナー、カーオークション会社(車の所有権者)、車の購入者(車の使用者)の行政書士に対する車移転登録ための委任状が必要になる。
③移転登録と同時にT種封印の手続きを行う⇒封印確認書及び封印請求書の提出
④運輸局から移転登録した新ナンバーと封印蓋をもらう。
⑤車の購入者の自宅に出向き封印業務を行う。
⑥車の交換した旧ナンバーを運輸局に返納するという大変面倒なものであった。
T種封印を行政書士ができることになったことにより、一般市民がネットを利用して車を気軽にカーオークションで販売及び購入をすることができるようになるのではないか。

2020/1/11