小説 田舎行政書士 離婚業務第17話
https://www.youtube.com/watch?v=rNl1A1o9SNE
江尻は、小名浜に隣接している大型商業施設「いわき・ら。らミュウ」にいた。いわき・ら・ら・ミュウから出航する遊覧船に乗るためである。遊覧船でのディクルーズは、遊覧船上でウミネコの群れと戯れながら、マリンタワーや小名浜港の風景を楽しむことができる。
塩屋崎灯台や複雑な入り江が美しい五浦海岸など、陸上からでは見ることができない海岸線の眺望は素晴らしい。
クルージングでは、常磐沖の美味しい海の幸を船上にて食することができる。
江尻は、遊覧船内にある「レストランフェニックス」で海鮮料理に舌鼓を打っていた。
ワインは、キレのある酸味が特長の辛口白ワインウィリアム フェーブル シャブリ。
「相席よろしいですか?」ウェイトレスが白ワインを飲んでいる江尻に声をかけた。
どうやら、レストランは客で混みあっているので、ウェイトレスが江尻に相席を依頼することになったのだろう。
「いいですよ。」江尻は飲みかけの白ワインをテーブルの上に置いた。
「すいません。」女性客がテーブル席に座った。どうやら、相席の客は一人らしい。相席の女性客は早速、カバンからスマホを取り出して、綺麗にネイルされた細いしなやかな指でスマホを操作し始めた。
「江尻先生ですね。」相席の女性客は笑みを浮かべながら江尻に言った。
「どうして?」江尻は不思議そうな表情をして、相席の素晴しい美人を見た。
「私、先生のfacebook友達なんです。」
「え!そうなんですか。」江尻は驚きの声を上げた。
江尻 一夫行政書士事務所
福島県いわき市常磐水野谷町千代鶴68
TEL: 0246-43-4862
Copyright © 江尻 一夫行政書士事務所, All Rights Reserved.