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行政書士とメーリングリスト

行政書士とメーリングリスト
https://www.freeml.com/gyokaigyou
面白い行政書士のメーリングリストを見つけた。「行政書士開業メーリングリスト」というメーリングリストだ。

行政書士の方なら、行政書士会支部のメーリングリストに参加している方が多いだろう。

かくゆう、私も支部運営のメーリングリストに参加している。支部運営のメーリングの内容は、事務連絡程度のもので行政書士の本音を垣間見ることはできない。

内容を覗いて見た。
> 突然で失礼致します。
> 全国で、どれ程の行政書士の先輩方が見ているか、わかりませんが、
> このMLの全国の諸先輩方へ、本当に包み隠さず、素直にお答え頂きたいと思い投稿いたします。
>
> パソコンが普及し、インターネットで情報が簡単に得られる時代になりました。
> 私もその恩恵を受けている一人でおります。
>
> そこで、全国の行政書士、諸先輩方にお伺いしたいのです。
> 諸先輩方のホームページを拝見いたしますと、どれも似たり寄ったりのホームページばかりです。
> 役所のホームページを見れば、中小企業の社員でさへ、自分の会社に必要な許認可申請ができる時代になっていると思います。
> 私は、行政書士の今後が不安でなりません。
>
> もし今後、需要があったとしても、一般サラリーマン給料(推測)と同等の収入が毎月得られるのでしょうか?
> 希望と自信を持って行政書士業界に入りましたが、最近自信が無くなっています。
> 諸先輩方の、行政書士としての今後の「展開、発展」のご意見をお聞かせ下さい。
>
> 不躾な質問でたいへん申し訳ありません。

世の中の多くの行政書士が口に出すかどうかは別としてみな思っています。
上の疑問に答えたうちの返信はコレです。
↓↓

> ●●さんのおっしゃるように、行政庁の情報公開がすすんでほとんどの許認可が「時間さえあれば」誰でもできるようになっていると思います。
> 私も開業4年目の若造ですので、どちらかといえばこの恩恵に授かっている方です。(一般の方に優しい環境は新人にとっても優しい環境ですので。)
>
> 介護事業の事業者指定申請手続も例外ではありません。
> 都道府県庁のWebサイトから申請の手引き書はダウンロードできますし、都道府県庁に足を運べば手引き書がもらえます。
> とりあえず手引き書にそって書類を作成し、何度か相談に通っているといずれ受理されます。
>
> 大阪府庁の介護事業の申請窓口なんてそんな一般人でいっぱいです。
> 9割以上は事業主自身が申請しているでしょう。
>
> でも手引き書には、「申請書の書き方」は載っていますが、「うまくいく事業のやり方」は載っていません。
>
> 申請窓口に通ってくる人は「事業の許可をとること」が目的ではありません。
> 「事業を興して成功すること」が目的のはず。
> その成功のためにいろいろと手助けしていくのがうちの事務所の役目だと考えています。
>
> 「成功させるための手段」は依頼人の置かれている状況によって大きく変わってきますのでココでは記載しませんが、「ただ申請書類を作成するのみ」というスタンスではこれからは生き残っていけないと感じています。
> 簡単にいえば、頼れる経営コンサルタントになれっていうことです。
>
> コンサルタントって純粋な行政書士業務やないやん、て思っている方へ一言。
> でも無資格者のコンサルタントは申請書類を作成できませんが、行政書士+経営コンサルタントということであれば、申請書類も作成できる、国金への融資申請書も作成できる、、、と無資格コンサルタントが羨む業務が正々堂々とできます。
> そしてなんといっても国家資格を持っていると「●●コンサルタントという胡散臭さ」が中和されます。
> これらでコンサルタント業務の中でも差別化ができます。
>
> 「何が何でも書類作成にこだわっていきたい」というこだわりがあれば別ですが、「生活できる収入を確保すること」が目的であれば、そこそこの収入が得られればいいのですから、業務に対する発想を変えてみてはいかがですか?
> 「書類作成ありき」ではなく「どうやったらこの人を儲けさせ(得をさせ)、長く取り引きしてもらえる顧客にできるだろう」って。
>
> 依頼人にとって得する情報・サービスを、依頼人が満足するまで提供できれば、仮に許認可申請が独占業務でなくなっても、この依頼人はず~っと顧客のはずです。

まさに、行政書士の本音を垣間見ることのできるメーリングリストではないだろうか?

2019/3/20